軍需経済が社会の中に人殺しを生み出していく

軍隊では人殺ししか学びません。
けもののような怒号をあげて「殺す!」と叫びます。
これが軍隊に入るということです。

元アメリカ海兵隊員アレン・ネルソンさんの講演抜粋

海兵隊が最初に新兵におしえること、それは「命令に従うこと」です。「疑問を持つことなく命令に従うこと」です。洗脳された兵士は、いったん戦場に行けば、与えられた命令はどんなことでも遂行するように仕込まれます。考えることなしに、質問することなしに、疑問を持つことなしに実行します。海兵隊にはこういう言葉があります。
「考えるのはおまえの仕事ではない。おまえの仕事は、実行し、死ぬことだ」。

 命令に従うことを教え込んだ
後は、「殺し方」を教えます。多くの時間を「殺し方」を習うのに費やし、海兵隊に入って18歳になるまでに、25種類もの人の「殺し方」を覚えました。有益で、役に立つ技術です。それこそが兵士が持たねばならない技術だからです。兵士というのは、平和を維持する人(ピースキーパー)でもなければ、ソーシャルワーカーでもありません。兵士はピースキーパーとして訓練されていません。兵士は「殺す」ことを訓練しているのです。それが彼らの仕事です。「殺す」ことです。



アメリカ本国から沖縄のキャンプ・ハンセンに移ると、銃撃訓練の標的は丸型から人型に変わった。
訓練で人体のどこを狙えと教えられるか?答えは、頭でも腕でも心臓でもなく、下腹部。最もはずしにくく、かつ、敵を長く苦しめる部位である。

戦争の犠牲者は、常に貧しい人たちであるということだ。
そもそも兵士達が貧しい階級の出身であった。攻撃で犠牲になるのも、女、子供、老人達が圧倒的に多い。
軍隊では人殺ししか学びません。

 40人位の18歳、19歳位の兵士たちです。上官が「おまえら、何がしたい?」と聞くと、「殺す!」と答えます。「聞こえないぞ!」「殺す!」「まだ聞こえないぞ!」「殺す!」最後にはけもののような怒号をあげて「殺す!」と叫びます。これが軍隊に入るということです。

 軍隊に入るということは確実に人を殺すことであり、自分も殺されるかもしれないということです。

イラク戦争はメディアによって誤解されています。
兵士はソーシャルワーカーではありません。お年寄りが安全に暮らせるようにしているのではなく、子どもたちにキャンディをあげているのでもなく、病院を作っているのでもありません。
殺しているのです。
兵士というのは暴力的になる訓練を受けているので、暴力的な部分を基地の中に置いていくことはできず、暴力を抱えたまま街に出かけていくのです。地元に対する暴力事件が明るみに出ると、基地の長官はすぐに謝罪します。が、それは兵士に戦争に行く準備ができているということなので実は喜んでいるのです。
暴力に囲まれて生活している沖縄の子どもたちが心配です。
米兵はみなさんの想像できないことを毎日やっているのです。
子どもたちはマシンガンや攻撃の音を聞き、兵器を積んだトラックや武器を持った男たちの乗ったトラックを毎日目にしています。家族を育てるには沖縄は非常に危険な場所なのです。

『ルポ貧困大国アメリカ』(岩波新書)堤未果著

貧困を作り出すことで維持される軍需経済の構造

by 元海兵隊員アレン・ネルソンさん
(ニューヨーク・ブルックリン生れ、
1965年18歳で海兵隊に入隊。
13ヶ月間、地獄のベトナム戦場を体験。
帰還後PTSDに苦しみ、治療に18年を要した。)





恐怖!基地の町

イラク帰還兵から耐性菌…野戦病院で感染、拡大か

カナダ政府が近く対策会議
 【ワシントン】イラクやアフガニスタンの野戦病院にいるとみられる強力な薬剤耐性菌が、帰還する負傷兵とともに各国へ侵入、一般病院にも拡大している。

 この細菌は医療施設に一度入り込むと除去が難しいため、カナダ政府は近く対策会議を開く。
 この耐性菌は、アシネトバクター・バウマニ。健康な人にはほとんど無害だが、重傷や重病の患者に感染すると、肺炎や敗血症など致命的な症状を起こす。

 バウマニは欧米や日本で院内感染が散発していたが、2003年にイラクで開戦した直後から、戦闘や事故で負傷した米兵の間に感染が急増。米疾病対策センターによれば、02年1月〜04年8月までにアフガンやイラクなどで負傷、感染した102人の大半は03年以降という。感染や保菌を経験した米兵は700人を超えるとの報告もある。

 負傷した欧米の兵士らは、現地の仮設病院や病院船で手当てを受けた後、ドイツのランドスツール米軍病院(LRMC)へ空路運ばれ、集中治療などを受ける。ここが感染拡大の中核と疑われているが、詳しい感染経路は不明

 英紙の報道によると、英中部の病院で03年、民間人を含む93人がバウマニに感染し、35人が死亡。遺伝子分析などから、イラクからの帰還兵が感染源と推定された。米国でも、LRMCから負傷兵が移送される首都ワシントンの陸軍病院で多数の感染が確認されたほか、同院から患者が転院した各地の民間病院で院内感染が伝えられている。

 カナダでは国内で二次感染の報告はない。しかし軍専用の医療施設がなく、負傷兵が直接、一般病院へ入るため警戒を強めている。
(2008年1月28日 読売新聞)