反軍拡・利権阻止の石井紘基議員はなぜ刺殺されたのか。
2002−10−25




憲法は66条2項に文民規程を置いている。しかしテロ特措法で、国会事前承認の修正が出来なかった。


第 4 号 平成14年4月2日(火曜日)
平成十四年四月二日(火曜日)
    午前九時三十二分開議
○玉置委員長 次に、石井紘基君。
○石井(紘)委員 一昨年、平成十二年の九月に行われました防衛庁の空自新初等練習機の入札に絡みましては、これが不正に行われたのではないかという議論が国会でも、あるいはまたマスメディアの中でも続いてきているわけでありますが、その入札に参加をいたしましたのは富士重工とスイスのピラタスでありました。不当にその契約から排除されたという印象を持たれたのがスイスのピラタスでございまして、スイス政府は我が国に対しまして、足かけ二年にわたって質問あるいは抗議を込めた書簡を送ってきていると思いますが、外務省にまず伺います。このスイスと我が国とのやりとりについて報告をしていただきたいと思います。
○佐々江政府参考人 お答え申し上げます。
 これまでの経緯につきましては、スイス側と日本側との間で、今先生がおっしゃられましたように、やりとりがあるわけでございますが、基本的には、本件について、スイス側の質問を受領いたしまして、外務省からその都度防衛庁に照会をし、また防衛庁においては、スイス側への回答を作成して外務省を通じて、あるいはまた防衛庁から直接先方に回答した場合もありますけれども、それを行ってきたということでございます。
○石井(紘)委員 今、その都度と言われたその都度を報告してもらいたいんです。それは同時に、例えば日本からスイスに発せられたものであれば、その日本側の差出人はだれであったかということ、あるいはその回答書の差出人、それはだれであったかということも含めて、この経過をずっと知らせてください。



○佐々江政府参考人 お答えします。
 まず、平成十二年の十一月に、スイス側からこの調達にかかわる点について防衛庁の回答を求める書簡が外務省に来まして、同年十二月に外務省から返事をしております。それから、平成十三年の二月にもスイス側から書簡が接到いたしまして、三月に外務省から返事を出している。それから、同年六月にスイス側から書簡が参りまして、同じく七月に外務省から返事を出している。それから、同年の十月にスイスの経済省等に対しまして、防衛庁から説明を直接行われたということでございます。それから、この同年の十一月に会計検査院報告の発出がございましたので、それにつきまして、同年の十二月に外務省から、防衛庁の依頼を受けまして、会計検査院報告をスイス側へ送付したということでございます。それから、本年になりまして、スイス側から説明を求める書簡が来ている。以上でございます。
 それから、当時の担当の書簡でございますけれども、これは担当の審議官名でスイス側には出しているということでございます。
○石井(紘)委員 これは、今最後におっしゃられたのは、外務省の審議官が差出人になっているんですか。防衛庁は、それは入ってないんですか。
○佐々江政府参考人 外務省は、防衛庁の依頼を受けましてこれを先方に転達するという形でございますので、カバリングレターの形で先方に出しているということで、その差出人が外務省の審議官名になっている、こういうことでございます。
○石井(紘)委員 これは、外務省はその窓口になっているという意味ですね、今おっしゃったのは。だから、外務省の差出人、出しているけれども、そうすると、この返書のその責任はどこなんですか。防衛庁じゃないんですか。
○佐々江政府参考人 回答にかかわる中身については、防衛庁の方で作成されたものでありますので、その意味では、中身については防衛庁の方で措置された、それを外務省として転達をしたという性格のものでございます。
○石井(紘)委員 これは、今経過を聞きますと、少なくとも六回にわたって、スイス政府は足かけ二年にわたって、この入札は一体どうなっているんだ、おかしいんじゃないのかということで抗議も含めて言ってきたわけですね。再三再四なんてものじゃないですね。こうなってまいりますと、これはもう一つの大きな国際間の問題になってきている。ましてや、今のお話ですと、昨年十月にスイスで行われた日本とスイスの経済会議の場においても、特に防衛庁がそこに出席をしてこの問題でのやりとりが行われておるということになりますと、これは大変な、重大な国際間の問題に発展しておると言わざるを得ませんね。
 そこで、この一々のやりとりについて、これは外務省に出せるかと言ったら、外務省は、これは防衛庁のことなんだということであります。確かにそうだろうと思いますので、これだけの国際問題になっておるわけですから、防衛庁はこのやりとりの書簡を公表しなきゃいけないんじゃないかと思いますが、いかがですか。
○中谷国務大臣 その文書につきましては、外務省を通じて相手国に伝達をしたわけでございまして、相手国の許可、了解がなくて公表できるかどうか、現時点におきましては相手国の政府の意向を確認中でございます。
○石井(紘)委員 これは相手国は、日本のやり方がおかしいんじゃないのか、この入札契約というものが正当に行われなかったんじゃないのかということを言って抗議してきているわけですから、相手国はこれは公表するということについてためらうはずがないんですね。
 むしろ、日本側に問題があって、これは検査院の報告の中にも述べられておりますけれども、日本側に問題があるわけですから、日本側がこれは公表すべき。スイス側が何も公表を拒むべき理由はないだろうと思うんですが、そういうふうにおっしゃいますから、じゃ伺いますが、スイス政府の方が公表してもいいということになったら、これは全部防衛庁は公表するということですね。
○中谷国務大臣 外交ルートを通じてスイス政府に送致したものでございますので、先方の御了解がいただけましたら公表できるものだというふうに思います。
○石井(紘)委員 それでは、この最近のやりとりの中で、先ほど述べられた、昨年十二月に防衛庁は、会計検査院の検査報告を、こういうことであったということでスイス側に回答書を送っております。会計検査院は、この国会の審議の結果、これは確かにこの入札はいろいろと問題がある、ありそうだということで、昨年、何カ月かかかって、この入札に関して急遽検査を行ったわけですね。そして、その検査院の検査の報告が昨年十一月に出た。それを防衛庁は、こういう報告でございましたよということで、スイス政府から問い合わせをかねて受けておりましたから、その回答を送ったわけであります。
 これは最近のことでございますし、検査院の報告を防衛庁がこういうことだったといって出したわけですから、私は二、三日前からこの内容を国会に出しなさいと申し上げているんですが、きのうの時点では拒否をされておる。どうですか、今ここでお出しいただけませんか。
○中谷国務大臣 事実関係としましては、この報告そのものの英文、仮訳は、スイス側の理解を得るべく外務省の方で作成をしておりますけれども、内容が技術的、専門的事項にわたるために、防衛庁においてもチェックを行っております。そして、報告の概要については防衛庁が作成をいたしましたけれども、これはスイス側の理解を得やすくするために作成したものであります。なお、日本文の原文も送付をいたしております。
 内容等につきましては、会計検査院の特定検査対象に関する調査状況として報告を行ったものでございまして、これの内容と、それからこの特定検査対象に関する検査状況の性格、意味等を踏まえて報告を行ったものでございます。
○石井(紘)委員 長官に確認しますけれども、それは当然防衛庁が出したものですから、事前にその書簡は長官が目を通して了解しておるというふうに理解していいですか。
○中谷国務大臣 スイス側にそういうものを返事として出すということは了解をいたしております。
○石井(紘)委員 くどいようですけれども、その内容についても了解したんですか。
○中谷国務大臣 私の責任において出したものでございます。
○石井(紘)委員 防衛庁はどうしてもこれを出さないというわけです。
 会計検査院にちょっと伺いたいと思うんですが、これは会計検査院の検査報告を防衛庁がこうですよといってスイスに渡したものでありますので、会計検査院は、その検査報告について防衛庁がそれをスイスに回答するということをあらかじめわかっておったんでしょうか、それから、内容も含めて了解していたんですか。
○増田会計検査院当局者 お答え申し上げます。
 スイス政府の方に検査院の報告の内容について送付するということにつきましては、昨年の十二月に防衛庁の方から話を聞いておりまして、承知しておりました。ただ、その中身、具体的にどのようなものかということにつきましては、本年になりまして承知をした次第でございます。
○石井(紘)委員 そうすると、検査報告についてスイス側に防衛庁が回答をする、こういうことだという報告をするということは防衛庁から聞かされておったけれども、しかし、その中身がどういう内容のものであるかということについては、これは昨年の十二月に、もう向こう、スイス側に出されたものですから、それはことしになって知ったということですから、そうすると、事後にこういうものが送られたということがわかったということ、そういう答弁ですね。
 どうしても防衛庁がこれを提出しない。それだったら、これは私の方から出さざるを得ない。
 これは、ちょっと許可をいただいておりますが、配付をしていただきたいんですが、実はこの会計検査院の検査報告として防衛庁からスイス側に出されたマル秘の文書が、これはマル秘とは書いてありません、書いていないんだと思うんですが、これは邦文と英文とで構成されているわけです。
 今お配りさせていただいておりますのは全文じゃありません。私は全文だと思われるものを持っておりますので、これをちょっと防衛庁長官に今お渡ししますので、確認してください、こういうものであるのかどうなのかということを。検査院の方にも、ちょっとこれを見てください。
 そこで、この文書でございますけれども、会計検査院がことしになって見せられたもの、見せられたのか聞かされたのか知りませんが、見せられたとすれば、この文書でよろしいですか。どうですか。
○増田会計検査院当局者 おっしゃるとおりでございます。
○石井(紘)委員 防衛庁長官、それでございますか。よろしいですか。
○中谷国務大臣 そのようにいたしております。
○石井(紘)委員 この全文は、この中には、会計検査院の検査報告を添えて、そしてこの一番上に、一枚紙でもって、和文の方は「防衛庁の新初等練習機の調達についての会計検査報告のポイント(会計検査院作成)」というふうに四角く囲ってある、こういう文書がつけられているわけであります。また、英文に翻訳されたものは、英文の方は、この表紙の部分に「テンタティブトランスレーション」というふうに書いてありまして、これはとりあえずの訳というような意味だろうと思うんですが、その下に、四角く囲って「ザ・ボード・オブ・オーディット・オブ・ジャパン」、会計検査院というふうに書いてございます。
 ですから、これは和文と英文と、英文の方はテンタティブトランスレーションですから、邦文の方が本文というか、本状といいますか、こちらが主たる書簡になるんじゃないかと思いますが、防衛庁、いかがですか。和文の方が。
○中谷国務大臣 当然和文の方は原文でございますけれども、英訳につきましては、外務省の方で作成をしていただきまして、防衛庁の方で確認をしたわけでございます。
○石井(紘)委員 そういたしますと、和文の方には「(会計検査院作成)」と書いてある。英文の訳の方には、四角くこう囲って会計検査院というふうに書いてある。ですから、どうもこの和文だけですと、これは検査報告が会計検査院が作成したものというふうにとれないこともないんですが、英文をつけますと、この書簡は会計検査院が作成したものですよというふうになりますね。そういうふうに受け取られるようになると思います。
 さて、そこで、会計検査院に伺いたいと思うんですが、この中に三つ丸をしてポイントを書いてございますが、最初のところに、
  本院のこれまでの検査では、今回の新初等練習機の調達に関し、入札、契約手続き、総合評価、契約内容等について、会計法令等に照らして特に不適切と認められる事態は見受けられなかった。
というふうに書いてあるわけであります。英文の方には会計法令とは書いていないんですが、まあ一般的にこれ、法律に違反していないんだというようなことが書かれていると思いますが、私は、会計検査院の検査報告の中にこういう言葉を、こういう記述を見受けないのでありますけれども、検査報告に照らして、この記述は違うんじゃありませんか。
○増田会計検査院当局者 お答え申し上げます。
 私ども、新初等練習機の調達につきましては、検査いたしました結果、法令、予算に違反し、または不当と認めた事項として取り上げるような事態は見受けられなかったということでありましたけれども、その検査の状況を明らかにする必要があると考えまして、今回の検査報告に特定検査対象に関する検査状況として掲記したところでございます。
 ただいま先生御質問の文言につきましては、確かに私どもの検査報告の文章中にはそのような記述はございません。
○石井(紘)委員 会計検査院は、この検査報告を見ると、これは国会でも再三指摘されてきたとおり、あの入札は契約者を決定する手続において非常にあいまいであった。つまり、密封をした最初の二機分の価格についてはピラタス社の方が全然安かったにもかかわらず、富士重工と契約をした。その言いわけとして、将来ずっと長いことかかるところのライフサイクルコスト、そうしたものが富士重工の方が安いんだと。
 しかし、ライフサイクルコストというものの中には、その主要なものとして、機体の定期整備というのがあるんですね。車でいうと車検のようなものがあって、三年に一度ぐらい車検をやる。これが大変値段のかかるものでして、しかし、この定期整備というのは、そのやる都度入札を行って、そしてそのときにならないと、入札ですから値段が決まらないというようなものなんですね。にもかかわらず、そっちの方が富士重工が安い。将来幾らになるかわからない、そういう要素を含んだところのライフサイクルコストでもって富士重工の方が安いというでたらめな論法でもって富士重工に落としたという経過があるわけですね。
 そういうことについても検査院の報告の中にはるる書いてあるわけです。密封されていなかった、そして、差しかえしたとは書いていないんですけれども、現に書類の差しかえをしたという答弁もかつての防衛庁の答弁の中にはあるわけですね、受け付けて以降書類の差しかえもしたと。
 そして、この検査院の報告の中には、将来において拘束されるべき内容に係る主要な項目も示していなかった、価格の客観的な根拠となるべき項目も示していなかった。そればかりか、その提案内容に係るところの詳細な関連データを提出させたりするための方策、方法ですね、これも英文の方では、方策というところをガイドラインというふうに訳している。これも意識的な訳なんですね。全体の訳はなかなか立派な訳だと、これは専門家にも見てもらって言っておりますが、この肝心な部分だけ訳を変えておるということもあるんですね、この内容において。
 こういうことで、検査院の報告はいろいろな問題を、この入札の欠陥を指摘しておるということは、もう既に防衛庁の皆さんも十分御存じのところです。にもかかわらず、ここに、会計検査院の報告にはどこにも書いてない、会計検査法令等に照らして特に不適切と認められる事態は見受けられなかった、というような造語を、捏造ですよ、そういうものをここに持ち出してきて、そして、いかにもこれを会計検査院がつくった書類であるかのごとく防衛庁は書類をつくってスイス政府に対して提出をした。
 これは大うそですよ。外務省も相当うそをつくかもしれないけれども、防衛庁の大うそですよ、これは。これは国際的な公式な文書ですよ。しかも、再三再四スイスから問い合わせをされている。そして、スイスもその都度その都度、その回答がおかしいんじゃないかということで繰り返し繰り返し追及してきている。そして、あげくの果てにこれですよ。こういううそのものをつくって、そしてスイスに出した。
 これは外務大臣いらっしゃいますから、外務大臣の見解も伺いたいんだけれども、国際的にこういううそを、外務省と防衛庁がある意味では一緒になって、外務省は詳しいことはわからないで翻訳だけやりましたと言うのかもしれないけれども、しかし外務省の名前を使ってスイスに出しているというんですから、これは外務省の責任も大きいじゃないですか。外務大臣、こういうことは、国際間の、両国間の信用を著しく傷つける、信頼関係を傷つけるものだと思いませんか。いかがですか。
○中谷国務大臣 捏造とかうそをついたという点につきましては御説明をしたいわけでありますけれども、先生も御承知のように、会計検査報告書というものは五種類ありまして、まず、不当事項、そして二は意見表示処理要求事項、三は処理済み事項、四は特記事項、そして五は国会からの検査要請事項及び特定検査対象に関する検査状況の五つに分かれております。
 この特定検査対象に関する検査状況とは、不当な事項または違法な事項などいわゆる指摘事項ではなく、国民の関心の高い問題についてその検査状況を記したものであるということでございまして、これは会計検査院からいただいたパンフレットにも明記をされているわけであります。
 今回は、この五の項目に当たることでありまして、この全文訳につきましては原文と同時に送付をいたしますけれども、それと同時に、防衛庁としてスイス政府に会計検査報告を送ることとしました。
 この文書の性格や基本認識等につきまして情報提供を行う必要があると考えてこの文書を添えて送付をしたところでもございますし、これを送るに先立ちまして、会計検査院には、文書そのものは提示をいたしておりませんが、スイス政府に送付することや内容そのものについては事前に確認をしておりまして、内容そのものに関しては会計検査院の基本認識と違わないものであるというふうに考えておりまして、そういう意味で添付をしたわけでございます。
○川口国務大臣 これにつきましては、最初に佐々江局長から御説明をいたしましたように、外務省として防衛庁の依頼を受けて、本体とそれから概要を送付したものでございます。
 それから、ちょっと申し添えさせていただきたいんですが、この概要の英訳は防衛庁が行っておりまして、外務省が行ったものではございません。
○石井(紘)委員 今外務大臣から述べられた最後の、英訳は防衛庁が行ったものだと。
 うそを言っているじゃありませんか。そういうこともうそを言っている、こういうやりとりそのものの中で。どういうことなんだ、一体。会計検査院、あなた、増田さん、そんなことは報告書の中に書いてないだろう。あなたは、でたらめを言うんじゃないよ。
 検査院は防衛庁に対して抗議したのか。先に検査院をちょっとやりましょう。
○増田会計検査院当局者 防衛庁の方からスイス政府に提出されました文書につきましては、先ほど申し上げましたとおりに、本年になりまして具体的な中身を承知したわけでございます。ただ、昨年来、私どもの特定検査項目に対する検査状況というものがどういう性格のものであるかといったようなことについては、十分私どもとして説明をさせていただいたものでございます。



 先ほど先生がお示し……(石井(紘)委員「あなたの責任、重大なんだから、ちゃんと簡潔にはっきり言いなさい」と呼ぶ)はい。先ほどのお示しいただきましたスイス政府に送られました「会計検査報告のポイント」という文書につきましては、「会計検査院作成」というふうにも書いてございまして、これが私どもが作成したかのような誤解を与えるということで、その点につきましては防衛庁に対して申し入れを行ったところでございます。
○石井(紘)委員 いろいろ防衛庁もあるけれども、その前に会計検査院をちょっとはっきりさせよう。
 どういう申し入れを行ったんだ、いつ。
○増田会計検査院当局者 本年二月におきまして、検査を担当しておる課の方から、検査院が作成したものであるというふうな誤解を与えるおそれがあるということで、強く申し入れたところでございます。(石井(紘)委員「どういう形で」と呼ぶ)それは口頭でございます。(石井(紘)委員「だれが、いつ」と呼ぶ)検査課長が、今具体的な期日は承知しておりませんが、二月というふうに報告を受けております。
○石井(紘)委員 そのことについて聞きましょう。
 では防衛庁、そういうものを受けたですか。いつ、だれが受けたですか。
○中谷国務大臣 そういうお話は、職員が受けているということでございます。
○石井(紘)委員 検査院は、あなたのところは国際的にも、日本のいろいろ行われていることは、疑問を持たれていることに対してきちっと答えなきゃならない、そして最も信用を得なければならない、国内的にも国際的にも。そういう立場なんですよ。昨今は国際的な会計検査院の会議だって頻繁に行われているんだから。
 検査院は、勝手に自分のところの名前を使われて、そして外国に出された、しかも検査報告と違うことを書かれて出されたということに対して、そんな程度の措置を、電話か何かで言ったか何か知らないけれども、そんなことで済むんですか。きちっとした措置をとるつもりはないですか、増田さん。
○増田会計検査院当局者 お答えいたします。
 確かにこの「検査報告のポイント」という文書につきましては、私どもが作成したかのような誤解を与えるということで、その点について申し入れを行ったところでありますけれども、中身につきましては、これとあわせて……(石井(紘)委員「中身のことじゃないよ、聞いていることだけに答えればいいんだ」と呼ぶ)はい。中身につきましては、その検査報告、私どもの検査の内容と大きく違っているというわけではございませんので、これ以上の申し入れは、あとは防衛庁の方でしかるべく判断されるものというふうに考えております。
○石井(紘)委員 私は、会計検査院はもうやめた方がいいと思うんだね。
 会計検査院、中身と違っていないというのと、さっき違っているというのと、あなたは言葉、わからないの。これは、あなた、検査報告に書いてないことがここに書いてあると言ったんじゃないの。今、中身と違っていないと言ったんじゃないの。
 あなた、もう一回、ちょっと整理してちゃんと答えなさい。
○増田会計検査院当局者 「検査報告のポイント」の中の一番目にございます会計法令に違反した事実はないという文言は、検査報告にそういう記述はございません。
○石井(紘)委員 あなた、わけのわからない答弁ばかり言って。最初からそう言っているんだから。書いてないことでしょう。しかも、中身を見れば、だれが見たってこの入札はおかしいと。いろいろな点が問題があるということを検査報告は、これは坂野さんのところがやったんでしょう。あなたは局長で、中身のことを知らないからそんなことを言っているんでしょう。
 検査院はそういうことを言っていたら、あなた増田さん、重大な責任があるから、そのことはまたちょっと本題を外れるから、これは私、後で別の場でもって、決算委員会で、あなたをちょっときちっとするように、もう一回やりますから。
 さて、これに戻って、防衛庁。
 防衛庁は、そうすると、この中身については検査院にも黙って、そして検査報告にも書いてないことをこうやって出した。これは、しかも防衛庁長官が、先ほどの答弁だと、ちゃんと中身も見ましたと、見て了承しました、その上で出したんだとさっき答弁しましたね。どうなんですか、それは。
○中谷国務大臣 この「報告のポイント」の文書の性格でありますけれども、これは、会計検査院の検査を受けた後、特定検査対象に関する検査状況という御報告がありまして、これにつきまして国会等で御質問があった際にお答えができるように、会計検査院側と事務的に調整をいたしまして、このように答えますというときに作成した文書でございます。
 したがいまして、この認識につきましては、会計検査院の側と基本的に一致をするものだというふうな観点でありますが、これのことにつきましては、防衛庁側で作成をいたしまして、この概要のポイントについてということで添付をしたわけでございます。
○石井(紘)委員 これはいろいろ説明をされましても、これは事実と違うことは間違いないんですよ。検査報告と違うということは間違いないんですよ。認識が一致しているなんというのは主観の問題でしょう。認識が一致しているかしていないか、そんなにあなたとあそこの増田さんとは一心同体なんですか。
 増田さん、あなたは、ちょっと聞きますけれども、そもそも、十一月にあなたのところの検査報告を出した、その検査報告の作成過程で、防衛庁からあなたのところに、会計検査院に対して、これは法律に違反していないんだという文言を検査報告に入れるようにというふうに求められたんじゃないですか。後ではっきりする問題ですから、正直に言いなさい。
○増田会計検査院当局者 お答えいたします。
 私どもの検査報告の作成の過程で、防衛庁といろいろやりとりがございましたけれども、そのような、具体的にどういうような表現にするようにというようなことはございませんでした。
○石井(紘)委員 そういうとぼけた答弁も含めて、改めてあなたをちょっと問題にしますから。
 それで、これは外務大臣、やはり国際関係を考えると、スイス政府に対しても、今までのやりとりをお聞きになって、こういう検査院の報告書にないものを検査院の了解もとらずに防衛庁が外務省に渡して、しかも、こういう中身の内容をゆがめた英文の翻訳までつけて外務省に渡して、そして外務省の名前でスイス政府に発したという結果になったわけですが、それに対して、さらにスイス政府は抗議をしてきたんじゃありませんか、ことしの二月に。これは、検査報告をどうもスイス側で自分で翻訳してみるとそれと違う内容のようだというようなことを、ことしの二月に言ってきたんじゃありませんか。
 そういうことになりますと、いいですか、国際的な重大な信用問題です。これは日本とスイスの経済会議の中でも主要な議題として取り上げられているんですよ、昨年十月に。険悪な事態になってきているわけですよ。
 どうですか。スイス政府に対して、このうそを言ったことについて、謝罪をするなり、あるいは何らかの釈明を、あるいは説明をするなりという必要が出てくるんじゃありませんか。いかがですか。外務大臣に聞いているんだ。
○佐々江政府参考人 私の方から、まず、技術的なことも先生が含まれましたので、お答えをさせていただきたいと思います。
 最初の、日本側から送付した概要と検査院報告との問題でございまして、この件につきましては、外務省はそのまま転達をいたしたわけでございますが、防衛庁の方で会計検査院の確認を受けて作成したものというふうに理解をして、依頼を受けてそのまま送付したというのが事実関係でございます。
 それから、もう一つ、先生がおっしゃいました経済協議の際にこれが取り上げられたということでございますが、正確を期すれば、経済協議の場でこれが行われたということではなくて、経済協議が行われた機会を利用して、別途、防衛庁の当局の方から直接スイスの方に説明されたということでございます。
 いずれにせよ、一連のやりとりを通じまして、スイス政府の方から改めてこの問題についての考え方、それからこの問題についての質問も含めて来ておりますので、その点についてただいま防衛庁の方で検討していただいておりますので、どういうふうに回答するかを含め今後検討をしていく必要がある、こういうふうに思っております。
○川口国務大臣 政府としてのこれからの対応につきましては、今、佐々江局長がお話をしたとおりでございますけれども、外務省としては、スイス政府との関係につきましては誠実に対応していきたいと考えております。
○石井(紘)委員 防衛庁は、スイスに対して謝罪をするなり訂正をするなり、そういう意思はあるのですか。
○中谷国務大臣 スイスには本文も日本文も送っております。
 これにつきましては、この検査の報告の趣旨を説明したものでありまして、この内容等につきましては、国会でも公式にお答えするために、事務的に会計検査院側と協議をいたしまして、合意、御了解をいただいた上で作成したものでございまして、この認識に会計検査院と防衛庁は基本的に一致しているという観点でございますので、特にスイス側に説明をしたり謝罪をするということは考えておりません。
○石井(紘)委員 増田さんは非常に、あなた、あなたは大変疑惑の人間じゃないんですか。
 実際にやった課長は坂野さんですよ。坂野さんにちょっと答弁してもらいましょう。これは、いいですか、会計検査院の検査報告と違うということはだれが見たって明らかです。
 ちょっと坂野さんに答弁させてもらいたいんですが、委員長、どうですか。
○玉置委員長 事前に話がなかったので、増田さんを通じて答えてもらうしかない。
○石井(紘)委員 わかりました。
 では、増田さんについては後で徹底的にこれは追及します。非常に疑惑が深い、あなたは。
 いずれにしても、防衛庁長官、あなたはうそをつきましたよ。いいですか。英文を、これは外務省がやったと、あなたのところは。外務大臣は、邦文と英文と両方これは防衛庁が持ってきたもので、それを外務省は取り次いだんだということじゃないですか。
 それから、この文言は検査報告にないんですから、検査報告にないということは、検査報告とは違うんです。違うということがわからないんですか、あなたは。もし、もしですよ、適法にあの入札がすべて行われたということであれば、検査報告にそういうふうに書かなきゃいけない問題です。いいですか。しかも、それだったら、検査報告さえも要らないのかもしれないんです。問題があるから検査が行われて、そして、さまざまな指摘がなされたわけです、この検査報告の中で。
 防衛庁は、封をしないで差しかえまでやって、そして、将来契約を、その都度入札をしなきゃわからない数字まで想定して、そして、富士重工の方が安いというような全然つじつまも合わない、理屈にもならない理屈でもってこの入札をやった、契約をしたということは、検査院の報告の中にも、いろいろ不備が重ね重ねあったというような中身が書いてあるわけですよ。これはあなた、防衛庁長官、わからないんですか。この検査報告にないことを書いてあるということは、検査報告と違うんだということがわからないんですか。
○中谷国務大臣 この点につきましては、趣旨を説明したものでございますが、この文章の中にも、この結果の中で、「これらの提案内容が、各契約に適切に反映されていくか注視していくこととしたい」とか、また、「今後、同様の総合評価落札方式を採用するに当たっては、会計法令上は義務づけられるものではないが、会計検査院報告にあるように、入札及び契約事務の公正性・透明性をより一層高め、提案内容がより確実に履行されるような一定の方策について検討することが望ましいと考える。」というふうに、この本文の中で指摘されている大事なポイントをまとめておりまして、しかも、その本文も送っておりますので、こういう点において、そういう事実を曲げてというものではなくて、会計検査院の検査された性格とその内容についてわかりやすく先方に説明するためにつくった文章で、表現上適切に情報提供を行う必要があると考えて送付したわけでございます。
○石井(紘)委員 わかりやすくって、これはうそを言っているわけだから、うそを言ってわかりやすくということはないでしょう。
 この文章は、防衛庁ではどこのセクションでだれが書いたんですか、この英文も含めて。
○中谷国務大臣 防衛局が作成をいたしております。
○石井(紘)委員 わかりました。きょうのところは、こういううその報告を書簡として出して国際的にうそを言っていたということが明らかになったんだと思います。
 防衛施設庁についても、沖縄の軍用地の問題で重大な問題があるので伺いたかったんですが、時間が参りましたので、以上で終わらせていただきます。
 防衛庁長官、この次まではきちっと、うそなのか、うそじゃないのかということをよく考えてきてください。
 以上、ありがとうございました。



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